カリフォルニアの南のほうから 〜 オンタリオ湖畔から・第四章

オレンジカウンティに住む家族のブログ。トロント、日本、カリフォルニア(フォスターシティ)、日本、そしてフォスターシティに出戻ってからの、アーバイン。流離うサラリーマン一家、10年の記録。

ドライブtoサクラメント その6 Sacramento History Museum

さて、歴史登録財でもある外輪船のホテル、Delta King での一夜が開けて、朝の景色はこんな感じです。写真に写る橋は、こちらもサクラメントのランドマークのひとつ、タワーブリッジ。
20170103_500.jpg
川の流れは予想以上に早く、ドロ濁り。水面をみると、ついつい覗き込んでしまうサカナバカのワキ親子ですが、さすがに冬だし魚の気配は無し!でも川鵜なんかはいたし、朝から橋脚周りを狙っているバスボートなんかもいたりして。

朝食付きだったので、朝食はホテルのレストランでいただきました。
20170103_501.jpg
対岸には、これまた特徴的なピラミッド形のビルがあります。古代メソポタミアのジッグラトを模した、その名もズバリ The Ziggurat という10階建てのピラミッドビル。デルタキングの外観写真を撮るときに写り込んできて、なんだかちょっぴり迷惑なのですが(笑)、これはこれで有名なビルみたいです。今は、カリフォルニアの Department of General Services がリースして本社としているとのこと。

ホテルの宿泊プランについていたのは、ツーエッグのブレックファスト。
20170103_502.jpg
ハムにマフィンにカントリーポテト、そしてエッグは珍しくハードボイルドにしました。実は、ゆで卵は大好物。普段は半熟オーバーイージーが定番なのですが、ゆで卵にしておくと10歳児ともシェアしやすいし、最近はハードボイルドにすることが増えてきました。

みんな好きなエッグ&ミートをチョイスしたら、いただきます!
20170103_503.jpg
ちなみに我が家の他のメンバーは、嫁はポーチドエッグ、10歳児はスクランブルを選ぶことが多いです。

朝ごはんをバッチリ食べたら、早めにホテルをチェックアウト。街が込み合う前に、良い位置の駐車スペースに車を停めて、向かったのはまたしても博物館。
20170103_504.jpg
鉄道博物館の隣りにある、サクラメント歴史博物館(Sacramento History Museum)です。今回の旅のメイン目的は、カリフォルニアヒストリーを社会科の授業で学んだ10歳児に博物館で実際の歴史に触れてもらおう!という、アカデミックな旅なのです。

博物館にはいると、すぐにあったのがサクラメントの新聞社、Sacramento Bee の展示物。
20170103_505.jpg
ほら、この間勉強していた活版印刷装置があるぞ!なんて10歳児に言ってみましたが、「活版印刷??なにそれ」みたいな(苦笑)。お前、アメリカンヒストリーのテストに出るからって、大航海時代の発明物とかいうページでグーテンベルクについて勉強してたじゃないか!まったくもぅ…

展示されていたものの中で、お父さんがちょっぴり興味があるのがこちら。
20170103_506.jpg
フルーツを入れるコンテナ(木箱)に貼られていた、色とりどりのラベル。どれもこれも味があって良いですねぇ。

嫁が、「わぁ、いいわぁ…」と言いながら眺めていたのは、こちら。
20170103_507.jpg
昔の住居の内部を再現したスペースです。最近アンティークにはまってきている嫁、もともとカントリー家具とかが好きだったのですが、結構こまかい所まで観察していました。

10歳児とお父さんも展示をみていると、博物館のおっちゃんがやってきて、台所の片隅にある大きな木製の家具を指差して、「問題!あれは何だと思う?」と10歳児にクイズを出題。「うーん…」と悩んでいた10歳児でしたが、「洗濯機?」「ブブー!」みたいな。答えは冷蔵庫でした。上から大きな氷を入れて冷蔵する昔の冷蔵庫。たしかに10歳児はそんなの見たこと無いもんな。勉強になってよかったね。

日本語で書かれたアーモンドのポスターなんかも飾ってありました。
20170103_508.jpg
80’sですねぇ。

これは、サクラメントにある和菓子屋、大阪屋の看板でしょうか。
20170103_509.jpg
大阪屋は、我らがニジヤマーケットにも卸しているので、お餅を何度か食べたことがあります。

そしてサクラメントといえば、やっぱりゴールドラッシュ。
20170103_510.jpg
19世紀中盤のゴールドラッシュでしたが、大陸横断鉄道が開通する何十年も前の話です。東から西にくるのも大変だったようで、西部劇のイメージからか一攫千金を狙うマイナーや開拓者は、幌馬車で西に向かったものだとばっかり思っていましたが、船で喜望峰を回ってきたり、中米経由で海路と陸路を併用したり…、という海路を使ったルートが多かったそうです。あとカリフォルニアのゴールドラッシュそのものは、1848年にはじまり1855年に終わっていると…。あっと言う間の出来事だったのですね。

サクラメントの歴史の中で紹介されていた、I Street Bridge。サクラメント市内を走る道路は、アルファベットになっていて、これはつまり I Street にある橋です。我が家がサクラメントに入るときは、この橋を渡ってきたのですが、1911年建造の、歴史ある由緒正しい橋だったようです。
20170103_511.jpg
この橋、Swing bridge という建築で、デカイ船が通る時は真ん中からグルっと回転するんです。橋の上部は、自動車道。下のほうは、鉄道が通ります。Union Pacific Railroad が管理していて、今もガンガン貨物列車なんかが走っているようで、デルタキングに宿泊中も、夜中に汽笛がガンガン聞こえました。

この博物館、4月からは、Underground Tours という人気のガイドツアーもあるみたいです。オールドサクラメントの街は、度重なる洪水に対応するため、1860年代〜1870年代に、約15年をかけて4kmに渡って9ft(2.7m) もジャッキアップする工事が行われたそうで、今の街並みの下にはその工事の跡があるとのこと。くぅぅ、面白そうなツアーですねぇ。

The Sacramento History Museum (web)
101 I Street
Old Sacramento, CA 95814

2 コメント

なのはな  

デービスに3年以上も住んでいたのに、ワキさんの旅行記の中で、行ったことがあるのは大阪屋だけでした。。(笑)小学校でカリフォルニアの州の政治について習うんでしたっけ〜?キャピタルにも、レイちゃん(長女)がインターンに行くようになるまで行ったことがなかったのです。。まあ、デービス時代はうちの子供達はシムコちゃんくらいの年だったからですね〜。。サクラメントは退屈だと思っていたのですが、見どころ満載ですね!

2017/01/08 (Sun) 08:47 | 編集 | 返信 |   

ワキ  

なのはな さん

朝ごはん美味しかったです。ありがとうございました。小学校では、アメリカやカリフォルニアの歴史・地理はやっていたようです。サクラメント、旅行で行くほど何かあるのか?と言われると微妙ですが、週末ドライブには十分楽しいと思います。

2017/01/09 (Mon) 02:00 | 編集 | 返信 |   

コメントはこちら